婦人科がん治療における最近の進歩

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2017年に講談社から出版した本に「子宮がん・卵巣がん より良い選択をするための完全ガイド」というのがあります。さすがに9年も経つと以前より治療が進歩しています。できれば改訂版を出したいのですが、出版業界なかなか厳しいらしく、そうもいかないようです。そこで、この場を借りて、何が以前より進歩したかをここで伝えさせて頂きたいと思います。

手術に関しては、開腹手術だったものが、腹腔鏡やロボット手術ができるようになってきていますが(一定の基準があります)、アプローチの仕方が違うだけで、手術で摘出するものは同じです。

これからは初期の子宮頸がんや初期の子宮体がんに対し、リンパ節郭清ではなく、センチネルリンパ節ナビゲーション手術というのが多くなってくるでしょう。これについては、また違う機会に話します。今まだ発展途上とも言えます。全国で広がるにはもう少し時間がかかります。

子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんともに初回に使用する抗がん剤は変化がありません。どの癌腫もタキソール、カルボプラチンというのがよく使用されます。再発や進行子宮頸がんで使用できるようになったのが、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、セミプリマブ(リブタヨ)で、いわゆる免疫チェックポイント阻害薬です。子宮体がんの場合はレンバチニブ(レンビマ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)が挙げられます。卵巣がんでは、前回アバスチンまでは記述しているので、その後はオラパリブ、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)が加わっています。いづれの薬も使用できる適応が決まっているので、誰にでも使える訳ではありませんが、特に進行再発例でさらに選択が増えたのは喜ばしいと思います。

今治療中の方も、これからさらに良い薬が開発される可能性がありますので、今の治療で何とか頑張ってほしいと願っています。