子宮がん検診を受けて異常があった方は、精密検査を受けに病院を受診します。
患者さんに、今の状態のことわかりますか?とお聞きすると、「なんとなく」とか「よくわかりません」とおっしゃる方がほとんどです。そもそも結果報告書に
NILM(ニルム)とか LSIL(エルシル)とかHSIL(ハイシル)と書いてあってもチンプンカンプンだろうとお察しします。正常と子宮頸がんの間には、前がん状態の異形成という状態があります。軽症の方から軽度異形成、中等度異形成、高度異形成とあり、ごく初期のがんは上皮内がんです。がん検診はスクリーニングの検査ですから、子宮の入口を擦って剥がれた細胞を見ています。NILMのNはネガティブのNですから陰性、LSILは軽度異形成相当、HSILは中等度異形成、高度異形成、上皮内がんを推定する状態です。前がん状態と言っても治る方がほとんどですが、一部はがんに進むので経過観察が必要です。細胞診で異常が出た場合は、組織の一部をほんの少し切除して診断をつけます。来月はASC-US, ASC-Hについて述べます。

