HPV単独検診

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2月は日本のあちこちで記録に残る大雪でした。私も山形県育ちなので、朝、雪のために家から出られない時の困惑はよくわかります。このような地域では春の訪れはことのほか嬉しいですね。雪の下から顔を出す福寿草を見ると、あー春が来たと笑顔になります。先週家の近くで、沈丁花の花を見つけ(写真)、春の訪れと良い香りにうっとりしました。

さて、自治体の子宮がん検診は、今まで細胞診検査が行われていました。令和6年から厚労省はHPV単独検診も勧めています。HPVは子宮頸がんの原因になるウイルスですから、それの有無を知ることは有用と考えます。この場合、HPVが陰性であれば次回検診は5年後となります。HPVが陽性だった場合は同じ検体で細胞診の検査をします(本人が受診する必要はありません)。細胞診に異常があれば精密検査が必要です。細胞診に異常がなくてもHPV陽性者は1年後にまたHPV検診をする必要があります。HPV陰性であれば5年毎の検診ですみますが、陽性だった時の管理が自治体にとっては今までより複雑になります。したがってHPV単独検診に関しては、現在全ての自治体で開始しているわけではなく、まだ一部の自治体に限られています。数年くらいで、HPV単独検診を施行する自治体が増えてくるかもしれませんね。